Kitchen

entry banner

<BRUNOでつくるイタリアトレンド菓子#2> 人気の「マリトッツォ」をおいしくつくる!  イタリアンシェフが教える、絶品レシピとかわいく盛りつけるコツ

2023.02.03
119 0
リンクを共有 twitter icon line icon copy icon URLをコピー
Copy Icon
URLをコピーしました
Clip Icon
クリップしました


見た目のかわいらしさからSNSで人気に火がつき、
爆発的なブームを巻き起こしたイタリアンスイーツ「マリトッツォ」。
今回は、ブームを超えて定番スイーツとして進化を続けるマリトッツォについて詳しくご紹介します。


レシピを開発してくださったのは、外苑前にある本格イタリア料理店<セントベーネ>の加藤政行シェフ。
家庭でできる簡単でおいしいマリトッツォの作り方と、失敗しないポイント、かわいく盛りつけるコツもわかりやすく教えてくださいました。

ぜひレシピと併せて読んで、参考にしてください。
イタリアンスイーツの魅力を、シリーズ全4回でたっぷりとお届けします!

 

 

マリトッツォってどんなお菓子?

 
マリトッツォはふんわりと軽い食感のパンに、

たっぷりの生クリームとフルーツをはさんだイタリアの伝統的なお菓子です。

ブリオッシュ(バターや牛乳をたっぷり使ったお菓子に近いパン)のようなリッチな生地に、

オレンジピールやレモンピールを混ぜて、さわやかな柑橘系の香りを効かせるのが特徴。

たっぷりの生クリームも、意外とさっぱりおいしく食べられますよ。


日本では、フルーツを美しく盛りつけたり、いろいろな種類のクリームや具をはさんだり、

華やかにデコレーションしたものが多いですが、本場イタリアのマリトッツォはいたってシンプル。

インスタ映えとか、見た目の美しさにはこだわらないのがイタリア流なんです。

フランス菓子のような、洗練された上品なお菓子は少ないですよ。


イタリアでは夫のことを「Marito(マリト)」と言うので、

それが語源ではないかという説がありますが、本当のところはよくわかりません。

イタリア人はそういうことをあまり気にしないようです(笑)

 



イタリアの料理書を参考に、オリジナルレシピを開発


私はローマのイタリア料理店で修行していたのですが、当時、現地でマリトッツォを見かけることはなかったですね。

そこで今回は、イタリアの料理書をベースに、イタリア人の友人達にも話を聞いて、

ご家庭でもつくれるおいしいレシピを考えました。


フルーツは好きなものでOK! 盛りつけも自由!

ぜひ、あなた好みのオリジナル・マリトッツォをつくってみてください。


作り方は、①生地をつくって発酵させて、②オーブンで焼いて、

③生クリームをつくって、④フルーツと一緒にパンにはさむ、という4ステップ。

「発酵生地はむずかしい」というイメージをお持ちの方が多いですが、材料の計量や時間をきちんと守り、

レシピ通りにつくれば、失敗しません。ぜひ挑戦してくださいね。

おうちでつくる、できたてのマリトッツォは絶品ですよ!


ここでは、プロセスをざっくりと説明しながら、作り方のコツや、

これは大事!というポイントをその理由とともに紹介します。

分量など、詳しいレシピはこちらをご覧ください。

 



①生地づくり ~計量と時間は正確に!~

 
マリトッツォのパンは、生クリームやフルーツとの相性がいい、しっとりフワフワを目指しましょう。

まずは下準備として、粉類とドライイーストは混ぜ合わせてふるっておきます。

生地の発酵や食感に関わる大事なところなので、面倒でも、これは必ずやってくださいね。


電子レンジでバターを溶かし、牛乳を人肌程度に温めたら、生地の材料をすべてボウルに入れて混ぜ合わせます。

ある程度まとまったら、清潔で平らな台の上で10分ほどこねます。清潔な台でこねるのはポイントですよ!

台に汚れや雑菌がついていると、生地の中で繁殖してしまうので、

食品用のアルコールなどで除菌した清潔な台を使い、清潔な手でこねてくださいね。

体重をかけたり、力を入れたりせずに、軽く、リズミカルにこねるのがコツです。

なめらかな生地ができたら、丸めてボウルに戻し(材料を混ぜたボウルでOK!洗い物を減らしましょう!)、

生地が乾かないようにラップをして、室温(2025度)でじっくり6090分、1次発酵させます。

冬は室温が低いので、キッチンのあたたかい場所に置きましょう。

お店では、オーブンがいつも予熱であたたまっているので、私はその近くに置いて発酵させています。

逆に夏は涼しいところに置いてくださいね。常に2025度くらいで発酵させるのが、おいしいパンをつくるコツです。

気温が低すぎても、高すぎても、上手く発酵しないんです。


生地が2倍程度の大きさになったらOK。発酵が足りない時は、時間を長くして、調整してくださいね。


生地を10等分して丸め、オーブンシートを敷いたベイキングトレイにならべます。

生地が乾かないように薄手の濡れ布巾を固くしぼってかぶせて、ラップをかけ、室温で3040分置き、

生地が2倍程度の大きさになるまで2次発酵させます。

 

2_maritozzo_01trim.jpg

【スチーム&ベイクトースター】のベイキングトレイで2次発酵させたところ

 



②オーブンで焼く ~スチーム&ベイクトースターを使えば簡単!~


2次発酵が終わったら、ベイキングトレイごと【スチーム&ベイク トースター】に入れて、

コンベクションモード/180度/12分で焼いて取り出します。

BRUNOの【スチーム&ベイク トースター】は予熱なしで、すぐに指定の温度で焼けるので、本当に便利ですね。

しかも、お店のオーブンで焼いたのと変わらない、本格的な出来映えにも感動しました。


【スチーム&ベイクトースター】がない場合は、180度に予熱したオーブンで同様に焼いてください。

予熱時間は、昔は20分が一般的でしたが、最近のオーブンは短くなっているので、

お手持ちのオーブンに合わせて、しっかり予熱してから焼いてくださいね。

正確な温度と時間で焼き上げるのも、おいしいパンをつくるポイントです。






③生クリームづくり ~マルチスティックブレンダーであっという間!~

 
マリトッツォにはさむクリームは、シンプルな生クリームがベスト。

最近は植物性の生クリームもありますが、動物性の昔ながらの生クリームが合います。

今回は乳脂肪分35%の生クリームを使いましたが、47%のものを使うと、

さらにリッチで濃厚な味になるのでおすすめです。

ただし、乳脂肪分が高いと分離しやすく、泡立てが難しいので、上級者向けですね。


生クリームの泡立てを手でやるのは大変ですが、

【マルチスティックブレンダー】を使えばあっという間に完成するので、とってもラクですよ。

上手に泡立てるコツは、ブレンダーカップを最初は少し傾けて、ゆっくりまわし、

ふんわりしてきたらカップを立てて、一気に仕上げることです。

ホイッパーがカップにあたるとガタガタするので、少し浮かせてホイップするのもポイント。

9分立てのクリームをつくりましょう。

2_maritozzo_02trim.jpg

最初は少し傾けて、ゆっくりスタートすると、上手くホイップできます。

 

生クリームに混ぜるグラニュー糖は甘さ控えめにしているので、お好みで量を調節してくださいね。

イタリアのスイーツは全体的にすごく甘いので、本場の生クリームはもっと甘いんですよ。






④パンにクリームをはさむ ~フルーツと粉糖でかわいくおめかし!~

 
パンが完全に冷めたら、天面が開くように縦に切り込みを入れます。

焼きたては切りにくいし、生クリームが分離するので、必ず完全に冷めてからにしてくださいね。

今回は生のいちごとキウイを用意しましたが、フルーツは何でもOKです。

パイナップルやバナナ、缶詰のフルーツやジャムでもおいしいですよ。

断面をかわいく見せるなら、フルーツを大きく切るのがおすすめです。


まずクリームを少量塗り、カットしたフルーツを適量はさみます。

クリームがのり代わりになってフルーツを固定し、フルーツでパンを開いて固定するので、実はここが大事なポイントです!

2_maritozzo_03trim.jpg  

パンに少量のクリームとフルーツをはさんだところ

 

その上にクリームを少しずつのせ、スパチュラできれいに整えながら、平らになるように仕上げていきます。

2_maritozzo_04trim.jpg 

スパチュラを使うと、きれいに平らになります

 

フルーツをのせて、粉糖をかけて、かわいくおめかししたら完成!

そのままかぶりつくと、生クリームがはみ出すので、パンを2つに割って、クリームをつけながら食べると、こぼさずきれいに食べられますよ。


マリトッツォはできたてがおいしいので、その日のうちに食べてください。

パンを焼くのが大変なときは、市販のパンに生クリームとフルーツをはさむだけでも、マリトッツォの雰囲気を愉しめますよ。


マリトッツォのレシピは、こちらをご覧ください。

 



BRUNOくいしん坊スタッフが実食!

 
レモンの香りがさわやかなふんわりとしたパンに、たっぷりの生クリームとフルーツの酸味がベストマッチ!

おいしくて思わずみんな笑顔になりました。

残った材料でたっぷりの追いクリーム、追いフルーツをして食べたら最高でした(笑)

 

加藤政行 プロフィール

1965年埼玉県生まれ。イタリア料理店で修行後、1995年に30歳で単身イタリアに渡り、ローマ料理のレストランで本場の味を学ぶ。帰国後は有名シェフのもとで働き、2011年に独立して、外苑前に「Sento Bene(セントベーネ)」をオープン。伝統的なイタリア料理やワインが楽しめる人気店で、看板メニューは「カルボナーラ」と「ラザーニャ」。本格的なイタリア料理にシェフならではのアレンジを加え、イタリア人にも大好評だったメニューをお店で再現しリピーターが続出。カルボナーラやラザーニャの誕生秘話とレシピはBRUNOファンサイトで公開中。BRUNOアイテムを使ったレシピ開発も手掛けるなど、BRUNO製品の仕様や特徴を熟知し、プロならではの目線で活用法を提案している。

セントベーネ(Sento BeneHP  https://sento-bene.com/

 

default image

ABOUT WRITER

BRUNO

愉しみ上手な大人が集い、生まれた、ライフスタイルブランド たとえば、ビーチサイドを仕事場に、 いつもの食卓をパーティに変え、 ファッションを愉しむようにインテリアを選ぶ。 “変幻自在”で”愉しさ重視”のライフスタイルがBRUNO流。 BRUNOは、人生を愉しむための 遊び心に満ちたライフスタイルをお届けします。

愉しみ上手な大人が集い、生まれた、ライフスタイルブランド たとえば、ビーチサイドを仕事場に、 いつもの食卓をパーティに変え、 ファッションを愉しむようにインテリアを選ぶ。 “変幻自在”で”愉しさ重視”のライフスタイルがBRUNO流。 BRUNOは、人生を愉しむための 遊び心に満ちたライフスタイルをお届けします。

記事一覧へ戻る

人気記事

HongKong icon
BRUNO HongKong
instagram icon facebook icon
Singapore icon
BRUNO Singapore
instagram icon facebook icon
China icon
BRUNO China
weibo icon
Taiwan icon
BRUNO Taiwan
instagram icon facebook icon
US icon
BRUNO US
instagram icon
Canada icon
BRUNO Canada
instagram icon
ThaiLand icon
BRUNO Thailand
instagram icon facebook icon